ピュアモルト (2013年現在のデザイン)

佐藤卓さんインタビュー

第1回「シゴトと私」

仕事の原点となった
『ニッカ ピュアモルト』。

自分で飲みたいウイスキーって、どんなウイスキーだろう。生意気なことを言ったくせに、考えてもわかりませんでした。若くてお金もないから、いいウイスキーなんて飲んだこともないし味もわからない。そこで、取材から始めました。資料を読んでわかったつもりになるのは失礼ですから、余市蒸溜所や宮城峡蒸溜所に行ってニッカの歴史を学び、ブレンダーの方たちの話を聞きました。そこで出会ったのが、いろいろな個性をもったモルトの原酒たちです。試飲すると本当においしかった。まさにウイスキーそのままの味を味わう、という経験で感動しました。そこで、味に自信があるならそのまま世の中に出せばいい、と考えついたのです。
自主プレゼンでしたから、すべて本音で正しいと思えることを提案したいと考えました。中身はもちろんボトル、ネーミング、価格などすべてを徹底的に突き詰めていきました。
今こういうウイスキーを絶対に出すべきだ、という信念はありましたが、実際に商品化するためには価値観の異なるクライアントにも納得していただく必要があります。市場調査を行い、プレゼンのための言葉やビジュアルを練り、新しい扉を開こうと努力しました。本当に楽しくドキドキする経験でした。